〈 關 音々子&關 奈々子 ピアノ・ジョイントリサイタル 〉
日時: 12月14日(水)19:00
会場: カワイ表参道
Program
F.シューベルト:《 4つの即興曲 》 D899 Op.90より 第2曲、第3曲 (奈々子)
E.クルシェネク:《 ピアノ・ソナタ 第3番 》(音々子)
F.リスト:《 バラード 》第2番 (音々子)
C.ドビュッシー:《 喜びの島 》(奈々子)
G.フォーレ:《 ドリー組曲 》Op.56 (4手連弾)
「くにたちサロンコンサートin表参道」シリーズの記念すべき第30回に、双子の姉 音々子と出演させていただくことになりました。
憧れの先輩方が出演されていた舞台で、自分も演奏させていただけることが未だに信じられず、大変光栄に思うとともに身が引き締まる思いです。
第1部はシューベルトと彼の作品に影響を受けた20世紀の作曲家 クルシェネクの作品を、第2部では三年半ぶりに連弾も演奏いたします。
クルシェネクは、現在 音々子が大学院で演奏研究している作曲家なのですが、彼の多種多彩な作品の中で、特に特徴的な作風を一言で表すと「シューベルト×ジャズ」と言われています。(一言すぎて音々子からクレームがきそう…。)
もう少し踏み込むと、1920年代後半において「芸術音楽にジャズの要素を取り入れる試みは、音楽を広く理解可能なコミュニケーションの手段として確立したい、という願望によって促された。」と言われていて、クルシェネクは敬愛するシューベルトの作品をオマージュするにあたり、ジャズの要素を取り入れることで、彼の作品の魅力をより革新的に広めようとしていたのではないか、と考えることもできるとか。(音々子考)
クルシェネクはピアノ・ソナタを全7曲残しているのですが、カワイ表参道の方曰く、パウゼでクルシェネクの作品は初演だそうです!
じゃあ私もブロッホをパウゼ初演したい!!と一瞬過ぎりましたが、変な張り合いはやめて、クルシェネクもよく耳にしていたであろうシューベルトの名作中の名作を弾かせていただくことにしました。
そして、第2部で演奏予定のドビュッシーの《喜びの島》とフォーレの《ドリー組曲》は、両作とも彼らがエンマ・バルダック夫人と不倫をしていた頃の作品で…深く、そして溢れるような愛情がそれぞれのメロディーやハーモニーとなって美しく紡がれているように感じます。
あえてプログラミングしたわけでもないですが(しかもクリスマスシーズン)、聴いてくださるお客様にさまざまな楽しみを味わっていただけるようなプログラムを考えました。
御予約は、私にご連絡頂けましたら幸いです。
▶︎ nanako.seki.piano @gmail.com
ご来場を心よりお待ちしております!